はじめての方へ〜eステって?〜やさしい本を
たくさん読もう!

「多読の森
英語読み放題コース」
ここがポイント!!

  1. やさしい英語の本が読み放題
    →01「多読って何?」をご覧ください。
  2. 多読用に制作された魅力的なシリーズがたくさん
    →04「シリーズの一覧」をご覧ください。
  3. すべての本は朗読音声付き! 多聴もできる
    →06「トレーニング機能と使い方のヒント」をご覧ください。
  4. いつでもどこでも学習可能 PC/タブレット/スマホでOK
  5. どんどん増えるコンテンツ

普段着で英語を読む力を
「多読」で確実にアップ!

コスモピアeステーション「eステ」は、これまでにないスキルベースのトレーニングに特化した「語学学習」を、マルチデバイス対応型として提供するe-learningプラットホームです。英会話教室とは違い、PCやタブレット、スマホがあれば、ご自宅や出先など、その場ですぐに学習を進めることができます。24時間365日、いつでも自分のペースで生活時間に組み込めます。


01「多読」って何?

今回スタートする「多読の森 英語読み放題」コースの学習方法の中心は文字通り「多読」です。ここでいう「多読」とは、「英文解釈」とは違います。しっかりと文の組み立て方を確認しながら「精読」していくのはなく、辞書を引かなくても読めるような、やさしい英語で書かれた本をたくさん読んでいきます。そうすることで、日本人である私たちが、日本語で書かれたたいていの一般的なものなら、すっと意味を把握できるような感覚で、英語を読む力を身につけようというものです。つまり後戻りせずに、文の頭から意味を理解していく感覚で、英語の本を読む感覚を身につけるのです。
そのために「多読」では、1ページに辞書を何度も引かなければ内容がわからないような本を読むのはやめ、1ページに1,2個くらいわからない単語があって、そこを飛ばして読んだとしても、だいたいの意味が把握できるくらいのやさしい本を選ぶ必要があります。そういう本を大量に読んでいくのです。このように「多読」では自分のレベルにあった本を選び、大量に読んでいきます。

02レベルについて

ひとつひとつのテキストには、YL(Yomiyasusa Level:読みやすさレベル)がつけられています。

読みやすさレベル「YL」(Yomiyasusa Level)とは?

SSS英語多読研究会が作成した本の読みやすさを判断する基準で、語彙・文法・内容の難易度、背景知識の有無等をもとに「日本人英語学習者にとっての読みやすさを数値化したもの」です(0.0-9.9レベル)。
このサイトでは下記のYLの基準でレベル分けがされています。
コスモピアでは、現在、広く使われるようになったCEFRと英検との関連をおおよその目安で下記のように示します。

レベル YL CEFR 英検 レクサイル
指数
0 0.0-0.9 A1 5-準2 0L~
620L
1 1.0-1.9 A1 準2 ~620L
2 2.0-2.9 A2 2 180L~
910L
3 3.0-3.9 A2-B1 2-準1 180L~
1210L
4 4.0-4.9 B1 2-準1 180L~
1210L
5 5.0-5.9 B2 準1 1000L~
1370L
6 6.0以上 B2-C1
以上
準1-1
以上
1000L~
表の見方の注意

YL、CEFR、英検、レクサイル指数の相関表はひとりひとりが自分で本選びができ、多読を楽しんで進めていくためのおおよその目安として記しています。
英検の級のみで本を選ぼうとすると、どのレベルから読んだらよいのかわかりくいので、特に初めて多読を試みる方はレベル0から進めてみましょう。
語数、YL、CEFR、レクサイル指数など、なじみやすもので、自分にあったレベルを探して、そのレベルを十分に読みこなすように、ゆっくり多読を進めたほうが、到達したいところへ早く近づくことができます。

*Lexile指数とは?
Lexile®(レクサイル)とは、アメリカのMetaMetrics社が開発した英語の読解能力向上を目的にした無料のオンライン・プログラムです。語の使用頻度と文章の長さで決定される「レクサイル指数」という、読者の読書能力と、本の難易度を、「L」のついた数値で客観的に表し、読書レベルに合った本を見つけるのを容易にします。例えば、『ハリー・ポッター』シリーズは、880L~1030L(アメリカの小6程度)のレクサイル指数をもっています。「Lexile®(レクサイル)とは?」より。

03ジャンルについて

全部で25ジャンルです。このなかから関心のあるテーマで本を選んでみてください。

  • 冒険/Adventure
  • 動物/Animal
  • 伝記/Biography
  • 古典/Classics
  • 文化/Cultures
  • 経済/Economics
  • ファンタジー/Fantasy
  • その他フィクション/Fiction Others
  • フィクション絵本/Fiction Picture Books
  • 地理/Geography
  • 歴史/History
  • IT・テクノロジー/IT & Technologies
  • 児童文学/Juvenile Literature
  • 恋愛/Love & Romance
  • 映画作品/Movies
  • ミステリー・犯罪/Mystery & Crime & Suspense
  • その他ノンフィクション/Non-fiction Others
  • ノンフィクション絵本/Non-fiction Picture Book
  • 政治/Politics
  • 学園青春もの/School Life & Youth
  • 自然科学/Science
  • SF/Science Fiction
  • 社会/Society
  • 歌・チャンツ・フォニックス/Song & Chants & Phonics
  • スポーツ・娯楽/Sports & Entertainment

04ご紹介するシリーズ一覧

11月にスタートする時点でご紹介できるシリーズは下記になります。(アルファベット順)

Building Blocks Library(mpi)

Building Blocks Libraryは英語を勉強する日本人の子どもの興味やレベルにあわせて作られたリーダーです。現代の子ども~ティーンエイジャーにとって一番身近な話題が満載で、レベルごとに成長していく登場人物たちが魅力です。音響効果の入った朗読音声がレベルごとについていますので、正しい発音がわかります。語彙やフレーズが繰り返し登場し、楽しく読んでいるうちに英語学習ができるよう工夫されたストーリーは、Glenn McDougall氏の書下ろしシリーズ。全10レベルで一話完結。
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CosmoPier Library(コスモピア)

「多聴多読マガジン」の「快読快聴ライブラリ」電子版などでご紹介した読み物をあつめたシリーズ。「ローマの休日」「カサブランカ」「雨に唄えば」のような名画のリトール度版、「ケンタッキーフライドチキンを作った男」「イチロー」のような伝記的なノンフィクション、スターバックスなどのコーヒー・ショップ・チェーンを扱ったストーリーなど、幅広い話題をやさしい英語で読むことができます。


Greek Roman Myths(Happy House)

ギリシャ神話・ローマ神話に特化した珍しいシリーズ。オリンポスの神々がどのように生まれたかの話から、有名なトロイの木馬、ヘラクレスの話など、ギリシャ・ローマの世界を堪能できます。1コンテンツの中に複数のエピソードが収められています。音声はオーケストラの奏でるクラシックミュージックが流れていて、聞き読みするのに適しています。

Happy House Aesop's Fable(Happy House)

イソップ物語のシリーズの絵本。イラストが非常に魅力的。「ウサギとカメ」「アリとキリギリス」「北風と太陽」など有名なイソップ物語が魅力的なイラストとともに1冊の本になったもの。10タイトルのシリーズ。音声は普通に読まれたものと、Listen and Repeat用、まとめのチャンツ(テキスト通りではない)の3種類が収録されています。


Happy Readers(Happy House)

250語レベルから1000語レベルまで6段階で、各レベル10冊ずつ、全60タイトル。アンデルセン、グリム童話から、シェイクスピア、コナン・ドイル、トルストイまで世界の名作がズラリとそろっています。本文の前には見開きで、キーワードが絵辞典になっています。
全ページカラー。CDはBGMや効果音を巧みにアレンジしたドラマチックな朗読が特長です。発音はアメリカ英語。
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I Love Poems(Happy House)

Rhymes(韻、脚韻)シリーズ、Syllables(シラブル、音節)シリーズ、Alliteration(頭韻)シリーズ、Patterns(型)シリーズ、Phonemes(音素) シリーズといった子どもが英語を習得する過程で欠かせない音の特徴ごとにシリーズが用意されています。
音声は、ひとつの詩について、「ソング、チャンツ、朗読、ゆっくりめの朗読、ひとりで歌うためのバックグラウンドミュージック」の5種類が収録されています。


Jack and Jill's Reading(Happy House)

このストーリーブックシリーズは、英語にまだ慣れていない幼児や児童が、英語の読書に興味を持ち、読書力を高めるように設計されています。 古典的なおとぎ話だけではなく、やさしいノンフィクションもあり、幅広いトピックで楽しめます。Level 1 が36冊、Level 2が20冊、レベル3が20冊、レベル4が20冊、全部で96冊。Level 1は単語で発音を学ぶレベルですが、Level 4になるとスティーブン・スピルバーグやビル・ゲイツも登場します。対象年齢の幅が広いシリーズだと言えます。
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Macmillan Readers(Macmillan Language House)

タイトル数が豊富で、粒選りの作品が多いお薦めのGraded Readersです。読者に親切な言い換えが多用され、使用語数の割に読みやすいと評判です。現在形で話が進む基本300語レベルのStarterから2200語レベルのUpper Intermediateまであります。背表紙なしの中とじ本はオリジナルストーリーが多く、一方、Beginner Classicsは古典のみ。Level 3以上は、映画や有名現代小説が中心です。(神田みなみ先生『英語多読完全ブックガイド』より転載)
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Smart Readers(Happy House)

6段階で、各レベル10冊ずつ、全60タイトル。物語を読む楽しさと、小学校レベルの理科や社会の知識を合体。意外なほどに知らない各分野の用語が覚えられます。絶滅危惧種、熱帯雨林、世界遺産、天体から、神話、美術、音楽まで、多様なテーマについて学べます。CDにはアメリカのプロの俳優たちが起用されています。効果音にのせた朗読は、ドラマのように臨場感があります。
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VOA Learning English Library(コスモピア)

Voice Of Americaはアメリカ国務省の放送局で、海外に向けてアメリカの広報放送番組。VOA Learning Englishは以前のVOA Special Englishといっていた放送の後継にあたり、英語の学習者用に3つのレベルで制作されています。その中に、O.ヘンリーや、エドガー・アラン・ポーなど作品をやさしく書き直した、American Storiesというシリーズがあります。アメリカの短編の古典といわれるものから、オリジナル新作、ノンフィクション的な読み物が紹介されています。


「レベル別」英語ポケット文庫(Macmillan Language House)

日本人英語学習者のレベルや志向に照準を絞って企画・編集された英文リーダーシリーズです。本シリーズでは、レベル分けの主な基準を「実用英語技能検定」(以下「英検」)の級に置いています。内容面からRead Japan とRead the World という 2つのサブカテゴリーに分かれています。Read Japanでは日本や日本人 をテーマに据え、Read the Worldでは幅広く世界へ目を向けています。
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ラダーシリーズ(IBCパブリッシング)

ラダーシリーズの意味は、「はしご (ladder)」を一段ずつ登るように、ステップアップしましょうというもの。日本発のGraded Readersです。レベル1は使用語彙1000語(中学で習う基本語)、レベル2は「レベル1の単語+使用頻度の高い単語 約300語」、レベル3は「レベル1の単語+使用頻度の高い単語 約600語」、レベル4「レベル1の単語+使用頻度の高い単語 約1000語」、レベル5は「語彙制限なし」となっています。クラッシックから現代文学、ノンフィクション、ビジネスと、幅広いジャンルを扱っています。
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今後、新しいシリーズが続々入る予定です。お楽しみに!


05どのように読みたい本・自分に適した本を見つけることができるか

上記で説明した、「レベル」「ジャンル」「シリーズ」検索のほか、慣れてきたら、「新着」、「人気」、「ランダム」での検索も活用してください。

Chapter 1のみのコンテンツには読速機能(Timed Reading)がついています。自分の読むスピードを測ってみて、だいたい分速80語(1分間に80語読める)のスピードで読めるレベルを目安にするとよいでしょう。

ご自分のレベルをチェックするのに、
「多聴多読ステーション」のReading
ベンチマークをご活用ください。
コスモピア「多聴多読ステーション:
リーディング・ベンチマーク」

06トレーニング機能と使い方のヒント

このサイトには、多読のためのレベル・ジャンルで選べる「リーディング素材」が多数あります。この多読サイトの特徴は、すべてのリーディング素材に「音声素材」があり、多読と同時に多聴ができることです。

「リーディング」「Quiz」「聞き読み」「シャドーイング」「Summarize」のアイコンが並んでいますが、アイコンの順番どおりにやってもよいし、ご自分の目的に沿ってやりやすいように、どのような順番でトレーニングしてもよいのです。

まずはここでできるトレーニングの標準的な使い方を下に示しておきます。
ご自分のレベルや目的にあわせて、適切な方法を組み合わせてご使用ください。

お試しコンテンツを見てみる

「多読」のみをされたい方

(1)ほとんど辞書をひかなくても読めそうな、興味のあるジャンルのタイトルを選ぶ。

(2)Chapter 1のみのコンテンツで、Timed Readingにトライ。

章立てのあるリーダー(Chapter Book)には、Chapter 1だけのコンテンツと、すべての章が完全にそろったリーダーの2種類があります。
Chapter 1だけのコンテンツのみ、1章分をすべて読むことによって、Timed Reading、つまり1分間に何語のスピードで読むことができるかを測定することができます。多読用のリーダーとしては毎分80語以上で読めることがのぞましいといえます。1章分を読んでみれば、自分に適したレベルか、このまま読み進めたい内容か、が判断できるでしょう。1章分のみで辞めてもいいし、興味があって読めそうだと思えば、次に1冊まるごとトライするとよいでしょう。

(3)読む。

内容を理解しながら、辞書をひかずに読みましょう。キーワードになっていて何度もでてくる単語がわからずに気持ちが悪い場合には、辞書を引いて確認してもかまいません。リーダーによっては後ろにまとめて語注があるものもあります。読んだ後に、確認のために目を通すのもよいでしょう。

(4)Quizにチャレンジ。

読み終わったあとに、簡単な内容の理解度を確認するための3問のQuizにトライしてみましょう。内容がほとんど頭に入らずに、文字面だけ読むか、内容に関して大きな誤解をしながら読んでしまう「すべり読み」を避けることができ、内容おおよそ正確に理解できているかどうを確認することができます。

*幼児向けの絵本には日本語で内容が書かれたものがあります。

(5)内容を英語でまとめる(Summarize)。

最後に、英語で簡単な内容のまとめ、サマライズを書いてみましょう。思ったことを英語で表すトレーニングは、スピーキング力やライティング力をアップするのにつながる活動です。もし、サマライズを十分に書けなくても、解答例を読んで、内容理解と表現方法の参考にしてください。

*幼児向けの絵本には内容のサマライズがないものがあります。

「多読で読む力」と「多聴で聞く力」の両方をつけたい方のための音声活用法

(1)聞き読み

なかなか多読が進まない場合には、「聞き読み」で音声にガイドしてもらいましょう。
音声を聞きながらテキストを目で追って黙読していく読み方です。リーダーによっては音楽や凝った効果音などが入って、音声を聞きながらどんどん読めてしまう場合もあります。音声をガイドにすることで、後戻りをせずに、日本語に訳さずに頭から理解しながら読む練習にもなります。
ご自分の読むスピードと、音声のスピードがちょうどあっていればいいのですが、速すぎたり遅すぎたりした場合には、速度調節機能を用いて、読みやすいスピードになるように、音声バーで速度を調節することもできます。

もっと積極的に「聞き読み」を活用することもできます。音声を聞き、声をだしながらテキストを読むのです。「聞き放題」もあるトレーニングメニューのパラレル・リーディング(シンクロ・リーディングともいう)と同じ活動です。負荷の高い活動ですが、リスニングの力をつけることができます。また、音声についていくことで、発話の力も向上するでしょう。

(2)シャドーイング

この多読サイトの特徴は、すべてのリーディング素材に「音声素材」があり、多読と同時に多聴ができることです。
音声のみを聞いて、あとについて声に出していきます。最初からきちんと声を出すことが難しいと感じる人は、マンブリングといって口の中でブツブツいいながらついていってもいいでしょう。

シャドーイングのアイコンをクリックすると、音声バーのみが画面に現れます。

Chapter bookでは章のみの音声、1冊まるごとの音声と2種類ありますので、使いやすい方でやってみてください。

シャドーイングの方法を聞く

※「多聴多読マガジン」ホームページにある、玉井健先生(神戸市立大学教授)が
初心者を指導する音声を聞くことができます。

シャドーイングには次の2種類のフォーカスのあて方があります。

(1)プロソディ・シャドーイング

リズム、イントネーション、ストレス、速さなどのプロソディックな要素に注意して、テキストを見ないで声に出して音声についていきます。

(2)コンテンツ・シャドーイング

プロソディ・シャドーイングができるようになったら、意味に注意を払う余裕がでてきます。言葉の意味に注意して、場合によっては、話者になりきって声に出して言ってみましょう。

(3)録音

ある程度、練習したところで、ご自分がシャドーイングしているときの音声を、録音ボタンを使って録音して聞いてみましょう。客観的に自分の音声を聞くことで、もとの音声とどこが違うのか、どこがあいまいなのか、どこで遅れるのかなどの自分自身の弱点やくせが把握できます。自分の声を聞くことは気が進まない人が多いのではないかと思いますが、客観的に自分の力を知ることは、飛躍への第一歩です。自分の声を録音して聞いてチェックする人と、まったくしない人では、その後の伸びが大きく違うと言われます。ぜひ録音にトライしてみてください。

*再生しながら同時に音声を録音する機能について

ブラウザなどによって、再生しながら同時に音声を録音をすることが不可能なものがあります。下記でご確認ください。

OS ブラウザ 録音
Windows Google Chrome
Mozilla Firefox
Opera
Microsoft Edge
Internet Explorer ×
Android Google Chrome
Mozilla Firefox
Opera
Opera Mini ×
Mac OS Google Chrome
Mozilla Firefox
Opera
Safari ×
iOS (全般) ×

幼児・児童用のコンテンツにはサマライズがないものもあります。



07アドバイザーの先生方の紹介と多読を始める方へのアドバイス

本コースのアドバイザーの先生方のご紹介です。多読の指導の経験豊富な3人の先生方に多読の進め方のアドバイスを伺いました。

古川昭夫先生

(SEG英語多読教室主宰、特定非営利法人SSS英語多読研究会理事長、世界多読教育学会理事。前多読学会事務局長)

【はじめて多読をはじめる方へのアドバイス】
1) やさしい本からじっくり読んでいきましょう。
2) レベルの上げすぎは危険です。上げすぎたと自覚したら、やさしいレベルに下げましょう。
3) 疲れているときや、忙しいときは、短い本を読むだけでも、英語力は保持されます。毎日、10分でもよいので、多読の時間を作りましょう。


著書・共著に『英語多読法』、『イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ』(いずれも小学館)、『英語多読入門』、『読書記録手帳』、『英語多読完全ブックガイド』、『多聴多読マガジン』創刊時から企画協力(いずれもコスモピア)。特に、児童書、Young Adult、Graded Readersの読書経験が豊富。童心に戻って児童書を、高校生の気持にもどって、Young Adultの本を読むのが特技。中1の英語多読入門クラスから高3生・予備校生まで多読指導。

鬼丸晴美先生

(明星中学校・高等学校教諭。日本多読学会理事、日本学校図書館学会理事)

【はじめて多読をはじめる方へのアドバイス】
英語を聞いたり読んだりすることを楽しんでいる自分に出会える瞬間が誰にでも訪れるのが多読かもしれません。もっともっと本を見つけたくなっている自分に気づけるときも訪れます。これは母語と英語がいつのまにか融合し、イメージが瞬時に湧き出てきているのでしょう。多読を続けていくことで、そのような状態に自分を導けるのが多読の大きな特長です。ひとりひとり個性や経験が違うように、選ぶ本や読書スタイルが違っていてもよいのです。同じレベルの本をたくさん読み進めていったり、お気に入りの本を何度も何度も読み重ねたり、自分の楽しめる読み方を見つけてみましょう。


公益財団博報児童教育振興会第9回児童教育実践についての研究助成。小学校における言語教育活動の活性化―英語活動を主眼として活動を進めるー東京都府中第一小学校にて通年英語授業を展開。

柴田里実先生

(常葉大学 外国語学部英米語学科 准教授)

【はじめて多読をはじめる方へのアドバイス】
英語力のかなり高い人でも、英語の本をあまり読まない人(あるいは読めない人)は実はたくさんいると思います。私自身、「英語多読」という方法に2010年に出会ってからは、それまでの人生で読んできた量の10倍は読めるようになりました。やみくもに読むのではなく、選書方法、読むスピード、理解度に注意し、基本的なルールを守って読めば、誰でも分厚いペーパーバックが読めるようになります。絵本、児童書、YAと読み進める英語多読の世界をぜひ楽しんでください。


応用言語学。2010年より英語多読教育に従事。常葉大学では、毎年多くの学生が1年間で100万語を読了しており、英語多読を継続するための多角的支援をしている。